ヘアカラー専門店のマーケティング手法
ヘアカラー専門店は、「それ全てがマーケティング行為である」ということを知っている方は少ないと思います。
これを聞いただけでは、正直、よくわからないですよね?
おそらく、マーケティングを普通に学んだだけでは気づかないことだと思います。
実は、このヘアカラー専門店は、お客様の生の声をいただいたことから始まっているのです。
「カラーの値段が高い」
「もっと安くならないか?」
「もっと手軽にならないのか?」
実は、こういったお客様のニーズにしっかりと答える形として生まれたのがヘアカラー専門店であり、ヘアカラー専門店のマーケティングなのです。
1.ヘアカラー専門店に、お客様が求めているもの
2.ヘアカラー専門店のマーケティング施策
2−1.マーケット(お客様)
2−2.メディア(媒体)
2−3.メッセージ(コピー)
3.まとめ
1.ヘアカラー専門店に、お客様が求めているもの
既にお話していますが、ヘアカラー専門店に対してお客様が求めているものは、この2つです。
✔ 美容室の仕上がり
✔ ホームカラーの安さ
この2つがしっかりと理解できていなければ、ヘアカラー専門店経営を続けていくことは難しいでしょう。
当然のことですが、マーケティングに大事なことは、お客様のニーズをいかに正確につかむか、ということ。
美容師本位、オーナー本位で考えて、「こんなサービスがあれば、お客様は喜んでくれるだろう!」ということでは、お客様は満足しないでしょう。
「いやいや、これまでの経験で、お客様からの反応もいいし、絶対、こっちのほうがいいはずだ!」と考えているうちは、儲からないかもしれません。
どんなジャンルの業種でも、このユーザーさん、お客様の声をしっかりと捉えなければ、売れることはないと思ってください。
「マーケット(お客様の声)に聞いて」、その答えをしっかりと返して上げる。
これが一番の成功法則です。
そうすることで、ヘアカラー専門店のお客様が求めている「美容室の仕上がり」と「ホームカラーの安さ」のいいとこ取りを提供できるのです。
2.ヘアカラー専門店のマーケティング施策
マーケティングで大事なことは、
✔ マーケット(お客様)
✔ メディア(媒体)
✔ メッセージ(コピー)
この3つです。
これは、アメリカのマーケティングコンサルタントの、ダン・ケネディ氏が提唱しています。
同氏は、この3つをマーケティング・トライアングルとも読んでいます。
この3つをしっかりと分析してみましょう。
2−1.マーケット(お客様)
まず、大事なのは、マーケット(お客様)であるターゲット像がしっかり固まっているかという事です。
ヘアカラーやカラーリングという言葉だけを見てみると、
✔ カラーリストがいる、おしゃれで流行を追っている方
✔ 年齢層は、20代、30代の方
ざっくりと、このようなターゲット像です。
こういう方たちが、次に来店してくれるリピーターになってくれるでしょうか?
100%明確な答えは言えませんが、リピートしてくれる確立は低いです。
例えば、カラーリストが染めるカラーの価格が、5,000円だったとしたら、その髪のカラーを維持することに、5,000円を2週間に1回、1ヶ月に1回と支払ってくれるでしょうか?
流行を追いかけている人達であれば、正直、すぐに別のカラーリングに戻したり、あるいは、仕事やバイトの面接時には、元の黒髪に戻してしまったりすることがありませんか?
この状況では、リピートしてもらうのは、お客様の都合しだい。
こちらの意図することとは、全く違います。
一方、ヘアカラー専門店のターゲットは、このようになります。
✔ 30代〜60代で、白髪を気にしている方
✔ いつまでも、若く見られたい女性
ユーザーのニーズを表現しても、欲求のレベルが全然違いますよね?
しかも、白髪染めに関しては、人間の生理現象として、リピートせざるを得ません。
ヘアカラー専門店のマーケットは、通常のサロンと比べても、明らかにユーザーニーズにしっかりと答えられているビジネスです。
答えは、お客様が持っています。
2−2.メディア(媒体)
次にメディアです。
メディアとは、媒体の事。
このユーザーが、どういったメディアに反応するのか、ということです。
コマツ式ヘアカラー専門店では、明らかですが、大手商業施設に出店するだけで、このメディアの力を存分に発揮しています。
いわゆる、お客様がいる場所、集まる場所に、露出しているのです。
通常のビジネスですと、しっかりとユーザーがどこにいるのかということを調査して、例えば、Facebookで集客したり、新聞の折込チラシ、ポスティング・チラシ、あとは、スマホのアプリなどに、広告を出したりするわけです。
ですが、コマツ式ヘアカラー専門店は、見込み客がウジャウジャいる、大手商業施設に出店するので、「ターゲットユーザーが沢山いる」わけです。
大事なことは、「自分のターゲットユーザーがどこにいるか」ということです。
2−3.メッセージ(コピー)
ターゲットが決まっていれば、その方に出すメッセージ(コピー)は、もう自ずと決まってきますよね?
相手が何を求めているかを、表現して上げるわけです。
お客様の声をそのまま、言葉にしてあげても良いかもしれません。
例えば、全国にあるチェーン店の場合、牛丼といえば、吉野家ですが、あそこの昔のキャッチコピーは「早い、安い、うまい」でしたね。
このターゲットは、急いでいる営業マンや、お金をあまり持っていない高校生や大学生までも巻き込んだ、とても優れたキャッチコピー(メッセージ)だと思います。
また、儲かる秘訣は、以下にインスタント的に手に入るかということです。
吉野家さんの例で言えば、「安くて、しかも、お腹がすいているときに、あっという間に出してくれる」このスピーディーさもここまで大きくしてきた秘訣です。
ターゲットの欲求に、いかにスピーディーに答えられるものなのかということを考えつつ、メッセージを決めていくと良いでしょう。
誰に利用してもらいたいか、誰に買ってもらいたいかということは、とても重要だということは、「マーケット」でもお話していました。
3.まとめ
マーケティング戦略は、とても大事です。
今まで沢山の業種やサービスをみてきましたが、こういったチェーン店では、いかにターゲットのすぐ近くにあなたのサービスがあるのか、ということを意識する必要があります。
コンビニは、その名の通り、24時間365日で年中無休です。
今では、生活になくてはならないものになっていますよね?
完全に生活に密着できているわけです。
そういったことも考えると、ヘアカラー専門店のこれからの市場の大きさは、無限に広がっていくかもしれません。